そもそも護身術は、「トラブルを相手を制圧することで解決する方法」ではありません。
護身術として武道・格闘技を習いに来る方の中に、「絡まれたとき相手を逆に制圧する」ことが出来るのが護身術だと思われる方がいらっしゃいます。
「疑問」に思われる方もいるかもしれません。
護身術はケンカや逮捕術のように相手を制圧することを目的とはしていないのです。
逃げる(回避する)こと、遭遇したトラブルを小さく収めることが自分の身を守ることになります。
「合気道は護身術に使えますか?」
と質問されることがあります。
ひとつ気を付けなければならないのですが、「中途半端な技をかけようとすると、相手から予想以上の反撃を受ける」危険性があります。
「暴力は暴力しか呼ばない」と言いますが、反撃されれば、さらに反撃を受ける可能性があります。
いくら技を学んでも、相手に勝てる保証はどこにもありません。
とにかく自分の身を守るためには「逃げる」ことが一番大事なのです。
もし、絡まれて本気で技を決めることができたとします。
武道の技は、決まればかなり効きます。
その結果、相手がたとえ擦り傷でも怪我をしてしまったら、少し悪知恵の働く相手なら、逆に傷害罪で被害届を出される危険性があるのです。
「前科なんて気にしない」方はあまりいらっしゃらないと思います。
逆に、決まらなかったら・・・。やられてしまいますよね。
どんな、武道の達人でも「自分より強いやつはたくさんいる」のです。
勝てるか勝てないかのリスクを負うのではなく、
万一勝てても正当防衛が成立せず、被害を申し立てられるという社会的リスクを負うのでもなく、
すべてにおいて、確実に自分を守るのが護身術の目的です。
そこで大切なのが、掴まれた手をはずす「離脱」や攻撃をかわす「体捌き」です。
合気道の技には、必ず離脱や捌きが含まれています。
相手を制圧することではなく、自分の身を守ること=回避することが護身術の目的です。
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